遠近両用レンズの性能差
単焦点レンズの場合、同じ度数で価格が違う場合、コーティングオプションもありますが、一番大きいのはレンズの素材をより薄型にするかどうかで決まります。高価になるほど同じ度数でも薄くできます。
遠近両用レンズなどの累進レンズにもそれは同じですが、もう一つ大きな違いがあります。それは【設計】です。
あるレンズメーカーさんの遠近レンズの見え方の違いです。
上段と下段で周囲のぼやけ方が違うのが分かりますか?下段が一般的な設計、上段が上級の設計になります。
設計が違うと同じ度数でも左右方向で見える範囲が変わります。遠近両用に慣れない原因のひとつにこの左右のぼやけ、ゆれ、ゆがみがあります。この写真では少しわかりにくいかもしれませんので当店に設置しているデモ機の写真を見て下さい。
左側のレンズは今は販売していませんが、昔実際に売っていた遠近レンズです。レンズ下半分の両サイドが歪んでいるのが分かりますよね。これが慣れない、また見える範囲が狭い原因です。
右側は若干の膨らみはありますが、縦方向の線がほぼまっすぐなのがおわかりかと思います。見える範囲が広い=ゆれゆがみが少ない=かけやすい、です。このレンズはニコンさんの中でも特別な遠近両用レンズです。このレンズの詳しいことはココをクリックして下さい。
このデモ機は店頭にあるのでいつでも見に来て下さい。
遠近両用レンズは薄さ、軽さも大事ですが、それよりも設計が大事だと私は思います。