メガネのズレ防止
通常メガネフレームの耳にかかる部分には先セルというパーツが付いています。
赤○の部分のパーツです。これは耳に当たる部分がメタルでは痛くなりやすいですが、プラスチックなのであたりが柔らかく痛くなりにくく、また肌に当たる面積が大きくなるのでズレにくくなるという効果があります。
ところが最近のデザイナーさんのフレームで先セルがないのがあります。デザイナーさんに言わせるとメガネをかけていないときでもかわいいフレームがいいという発想ですかね。デザイン的発想ならそうなりますが、機能性となると・・・です。当店でも先セルのないフレームは取り扱っています。その際は痛くならないよう、かつズレないように慎重にフィッティングしています。
とはいえ、どうしても痛い人もおられるのです。その場合の新兵器を購入しました。
わかります?シリコンチューブです。単純な話と思うでしょう?でもこれ入れるのが大変なんです。と言いますのも先セルの先端を見ていただくと分かりますが、太くなっているのです。シリコンチューブはどうしてもここから挿入しないといけないのですが、先端のサイズに合わすと入れるとぶかぶかで使い物にならないです。
そこで薬品でシリコンを十分に軟らかくした後に挿入してその後乾燥させるようにしています。この写真は妻のメガネでまだ実験段階ですのでシリコンが短いです。実際はもう少し長めにします。
これでおそらく痛みは和らぐかと思います。
でもひとつ問題が残っているのです。デザイナーさんはこういった改良をとても嫌がります。何と言ってもデザインが最優先。こんな格好の悪いこと決して許してくれないです。なのでこのブログをデザイナーさんが見ないことを切に、切に願うのであります(^_^;)
もし見たとしてもスルーしてね。どうしてもの人にしか施しませんから。