懐かしいフレームの修理
もう10年近くなるでしょうか。flair(フレアー)というブランドのドイツのメガネフレームです。いまも健在ですが当店では取り扱わなくなってしまっています。
当時世界初ではなかったでしょうか、レンズとフレームをテグスで留めるタイプの縁なしメガネです。調べたら今もそのタイプのメガネは販売しているようですね。びっくり!このフレームとレンズを留めるのは苦労しました。
そのメガネを大事に使って頂いていたお客様から最近ぐらついてきたので修理して欲しいと持ってこられました。確かにテグスが伸びてきていて緩んでいるように見えました。
とても20年前の商品に見えないきれいさですよね。大事に使って頂いているのがよ~く分かります。アップの写真で分かりますか?テグスがクロスしていますでしょ?これで留めているのです。
専門的な話になり恐縮ですが、このテグス、最後は結ぶことで固定しています。普通、このくらいの太さのテグスを結ぶと表面がツルツルしているので結んでも時間が経つと緩んでくるのが通常です。ですがこのテグス特殊な加工がされていてテグスの線方向に対して縦方向に細い溝切られており、その摩擦で緩まないようにできています。すごくないですか?
作業台の引き出しの中を探しに探したらちゃんと予備が置いていました。よかった!これでテグスの着け直しができます。これがないと交換できませんから(^_^;)