上新庄からのご新規さん
インスタ、ホームページを見てご来店頂いたご新規の56才女性、Hさま。
20年以上ハードコンタクトレンズ(以下HCL)を使い続けていましたが、そろそろメガネに切り替えようかと考えておられ、どこのメガネ屋さんに行こうかと思案していたところ当店のインスタを見つけて頂きました。
上新庄は隣の区になりますが、HさまはJR吹田が徒歩圏内なので電車で一駅。まだ近いとはいえ、商圏としては自転車圏内ですのでわざわざ電車に乗ってご来店いただき感謝です。
Hさま自身そろそろHCLから、メガネへと移行しようかと思われたそうですが、私も賛成です。私はCLは否定しません。メガネ屋さんによってはCLはダメって言うお店もあるようですが私は併用もありと思っています。ただしそれはソフトCLの場合です。HCLはオススメしません。特に老眼世代になってくるとひとつの度数(単焦点)で全ての距離を見ることが辛くなるのでなおさらです。HCLの長年の装用は眼瞼下垂(上まぶたが下がってくる症状)の原因とも言われています。現にHさまの左目の上まぶたはだいぶ下がっており黒目の半分近くまで覆っている状態でした。
ご新規の場合に書いて頂いているチェックシートでも近くが見にくいとされていますが、これはHCLを装用した上でのご不満です。それはそうでしょう・・
お仕事は週3~4日PC業務だそうです。うん、これはメガネで遠近か中近だなと予想して視力測定を行い両眼で近くのものを楽に見えているかどうかもチェックしました。
測定後、やはり累進メガネでないと見え方の満足は得られないことが分かりました。でこの場合遠近にするか中近にするかはたまた両用するかの選択肢になりますが、今回の場合、HCLをやめてメガネ生活をお考えですのでやはり遠くが見えるメガネがないと困ります。なので先ずは遠近両用メガネを作り、中近メガネはその遠近両用を仕事でも使って頂きやはり不具合があるとなると中近メガネも必要であるとご説明しご納得頂きました。
今までは仕事帰り電車の中で本を読むのも辛いくらい眼が疲れていたそうです。そりゃそうでしょう、遠用度数でPC業務はご年齢を考えても辛いです。
ちょっと細かい話になりますが、PC業務と言ってもモニターが目線と水平にあるかはたまたノートPCのように視線を下げてモニターを見るかでも使うメガネは変わります。遠近の場合視線の高さには遠くが見える度数が入っているのでやはり辛さはあります。視線を下げるのであればまだ近用度数部分で見るのでマシなのですが。Hさまはモニターは視線の高さだそうです。なので遠近ではちょっと辛いかもともお伝えしていますが、先にも書いたとおり先ずは遠近両用メガネがないと通常の生活ができないのでこれで試して頂きます。
更に突っ込んだ話になりますが、モニターが1台なのか横並びの2台なのかでも今度はレンズグレードを考えなければなりません。遠近にしろ中近にいろグレードが上がるほど横の視野が広がります。横のモニターを目線だけを動かしてみているか、首を動かして正面で見ているか、こんなこともレンズ選びの上で考慮しないといけない点です。
とまあ、レンズ選択のためにはお客様の日常生活を詳しく聞くことが大事なのです。はい。今回の場合はまずは遠近なのでまだ簡単?でしたが(^_^;)