補聴器納品

充電式耳穴オーダーメイドの補聴器の納品です。

Iさま。今まで市販の集音器を使っていたのですが、聴力的に足らないので補聴器に買い換えられました。

Iさまの耳はいい意味でちょっとほかの方とは違います。

聴力レベルは左が75dBと高度難聴、右は100dB以上で重度難聴です。一般的に50~60dBくらいの方が多いのでそれよりも悪いです。

こういう場合、言葉の聞き取りも悪い方が多いのですが、Iさまは言葉の聞き取りが抜群にいい!

ここで疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

そうなんです、難聴のレベルと言葉の聞き取りは全く別と言ってもいいくらい違うのです。

難聴の程度を決めるのはその人が聞こえる一番小さい音がどのくらいかで決まります。「言葉」ではありません、「音」です。

でも言葉の聞き取りがいいかどうかはまた別。たとえ難聴の程度が軽くても言葉の聞き取りの悪い方もおられます。逆にIさまのように高度難聴だけども言葉の聞き取りがいい方もおられます。

言葉の聞き取りが悪い方は補聴器をしても会話の成立が難しいです。たとえ軽度~中等度難聴でもです。

皆さんは補聴器を装用すれば会話ができると思っておられるでしょ?そうではないのです。言葉の聞き取りのいい方が補聴器をすれば会話は成立しますが、そうでないかたはなかなか難しいのです。

補聴器購入前にスピーチオージオの測定をすれば事前にそのことが分かります。ですので当店ではこの測定は欠かせないのです。せっかく高いお金を出したのに会話できない!なんてイヤですよね。

話を元に戻します。Iさまは難聴度は高いですが、言葉の聞き取りがいいので補聴器で音を大きくすれば会話が成り立ちます。

とはいえ補聴器は初めて。まずは少し緩めの調整にしています。半月ほど使っていただきその様子をうかがってから再調整、そして大事な装用効果も測定します。

裸耳と装用耳とでどのくらい効果が上がったか、また足りないところはないかをチェックします。

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