オーダーメイドリフォーム その1
いつもお世話になっているSさま。この方は時々ルース(宝石の裸石の状態)をネットで購入されます。
そのままにしておく場合もありますが、今回は指輪にしたいとご依頼を受けました。
今回は角ダイヤ。カットはプリンセスカットと言って角ダイヤでは一番きれいなカット方法です。
色付きダイヤの場合大事なことが。ソーティングの色(Color)のところを見てください。最初にFANCY(ファンシー)と書かれていますよね。これ大事。同じカラーダイヤでもこれが付いているといないとでは大きな違いがあります。今回のは FANCY LIGHT BROWNISH PINK と書かれています。美しい 淡い ブラウンがかった ピンク。となります。FANCYが無いと美しくないのです。カラーグレードで低いのは黄色と言われていますがソーティングが FANCY YELLOW となっているとこれは人が見て美しい黄色となり、単にカラーグレードの低い黄色ではなくなるのです。
あとブラウニッシュピンクは茶色の入ったピンクという意味でざっくり言うとこれはピンクダイヤです。そう、ソーティング カラー表記の最後の単語の色がこのダイヤの色になります。ピンキッシュブラウンだとピンクがかった茶色となり、ざっくり言うとブラウンダイヤとなるので価値は全く変わってきます。
なのでカラーダイヤを選ぶとき、まずFANCYが付いているかどうか、表記されている最後の単語の色が何色かをしっかり確認して下さいね。
とはいえ僕は常々言っていますが、その人が見て綺麗と思うかどうかが一番大事です。ソーティングのカラー鑑定も定量的ではなく判断は人の感覚です。人の感覚は人それぞれなので結局は購入される方の思いが一番大事。まあ資産として後世に残したいとなるとソーティングも大事ですが、あくまで自分が楽しむなら自分の眼を信じて下さい(^^)
話が長くなりましたが、角ダイヤのリフォームは難しいです。まずは空枠が少ない!本当に少ないです。形状が丸の場合、少々サイズが違っても修正することができますが、角の場合縦、横の長さが決まっておりまた爪はそれぞれの角にあるので修正が非常に難しくなってきます。
ですので今回はデザイナーさんにちょっと描いてもらおうと言うことになりました。そう、オーダーメイドです!
Sさまの意向は伝えています。さあどんなデザインが出来上がってくるか!またその見積金額は?
またアップします。