セイコー パーペチュアルカレンダー腕時計

「パーペチュアル」とは永遠のという意味です。ロレックスのオイスターパーペチュアルが有名ですね。貝殻のようにしっかり密閉され自動巻で永遠に動く、という意味になりますか。

セイコーのパーペチュアルカレンダーは閏年も含めカレンダーの調整が不要の時計を指します。ネットで調べる限りですが1988年に発売されました。当時のキャリバー(機械)は現在生産、販売されていません。

まあそれはそれで仕方がないのですが、この時計、電池がかなり特殊です。

写真右下のシールが貼られているのが電池です。絶縁のためのシールです。販売当初はこのシールが貼られて状態の電池はメーカーから供給されていて、電池交換に来られたらこの電池を仕入れて交換していました。

ところがですよ。このような工業製品の部品は7年間はメーカーが保有する義務があるのですが、それ以降は保有しなくてもいいのです。で、セイコーももうこの電池は販売していないのです。

通常の腕時計の場合、電池は汎用品でいくらでも入荷できますが、このタイプはシールが貼られているし、さらにこの電池サイズが超レア。品番は1612なのですが、まあない。1616はよく見かけます。12と16は厚みが違います。12の方が薄いので16では収まらない・・・

今回のお客様。3年前にあるお店で購入したそうです。で、電池交換にそのお店に行ったらこの電池はないといわれたそうです。そらまあないですよね、メーカーが作っていないから。

まずはこのお店はおそらくバッタ品ー廃業した時計屋さんの時計を安く仕入れ、販売しているーのお店なのでしょう。もしくはずっと在庫していた??とにかく10年以上前に作られた時計であることは間違いないです。

そこで当店に持ち込まれました。

では当店でどうするか。シール付き純正品はすでにないことは書きました。なので1612の新品電池を探し、写真のシールを丁寧に剥がし再接着して利用する。これ以外に方法はありません。

セイコーさん、せめて電池くらいは販売を止めないで下さいよ。

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