【補聴器の真実】なぜ最初から100%の音を出さないの?「高い山を1歩ずつ登る」ように脳を育てる3ヶ月のトレーニングの道のり

【補聴器は「買ってからが本当のスタート」という大切な理由】 「知り合いが高い補聴器を買ったけれど、うるさくて結局使わずに机の引き出しに眠らせているらしい……」 補聴器のご相談を受ける際、ご家族の皆様からこのようなご不安の声をいただくことが本当によくあります。 せっかく購入したのに使わなくなってしまう最大の原因、それは「補聴器という道具の正しい使い始め方(トレーニング)」が知られていないことにあります。 実は、補聴器はメガネのように「かけた瞬間から100%完璧に見える」という道具ではなく、数ヶ月かけて【脳を音に慣らしていく】、いわば筋トレのようなステップが絶対に不可欠なのです。

【イラスト解説:まずは目標の「7割程度の音量」から優しくスタート】 こちらのイラストを見ていただくと分かりやすいのですが、補聴器を使い始める道のりは、まるで「高い山を一歩ずつ登っていく登山」にそっくりです。 長年の難聴によって静かな世界に慣れてしまっていた「難聴の脳」に対して、いきなり100%の十分な音量を入れてしまうと、脳がびっくりして「うるさくて不快な雑音」としか感じられません。 だからこそ、当店では最初のスタート日には、あえて本来の目標よりも抑えた【7割程度の優しい音量】に設定します。まずはその優しい音の高さから山登りを始めていくのです。

【1ヶ月目の壁】はじめがつらいのは誰でも同じ。脳が変化するのを待つ期間

【「常時装用」で耳を慣らすことが、頂上への一番の近道】 トレーニングを始めて最初の1ヶ月ほどは、今まで聞こえていなかった「車の走行音(フォンフォン)」や「食器が触れ合う音(カチャカチャ)」、「水道の流れる音(ジャー)」といった周囲の雑音までが豊富に聞こえるようになるため、最初は少しうるさく感じてしまう時期です。 ここで「うるさいから」と補聴器をつけたり外したりしてしまうと、脳は「どちらの環境に合わせれば良いのか」が分からなくなり、いつまで経っても音に慣れる(脳が変化する)ことができません。 トレーニングで一番大切なことは、お家の中にいるときも【常時装用(毎日ずっとつけ続けること)】です。焦らずに毎日つけて過ごすことで、少しずつ脳が「この音は危険のない、無視していい雑音だな」「この音は大切な会話の声だな」と自動的に仕分けを始めてくれるようになります。

【「少し上げる」を繰り返して、2ヶ月目の誘惑を乗り越える】 1ヶ月ほど経って「周りの音に少し慣れてきたな」と感じられたら、お店で補聴器の度数を「少し上げる」調整を行います。 これを何度か繰り返して徐々に山の頂上を目指していくのですが、2ヶ月目くらいになると、「これくらい周りの声が聞こえれば、もう十分いいかな……」と、山の手前で満足して調整を止めたくなってしまう誘惑がやってきます。 しかし、ここで止めてしまうのは非常にもったいないことです!目標の音量までもう少し、私たちプロのスタッフと一緒に励まし合いながら、一歩一歩頂上を目指して進んでいきましょう。

【3ヶ月目の頂上】脳が十分に変化し、豊かな生活が戻ってくる場所

【「十分慣れた!」を実感できれば、聞き続けられる脳の完成です】 毎日しっかりと常時装用を続け、約3ヶ月ほどかけてじっくりと目標の音量までステップを登り切ると、ついに「山頂(ゴール)」に到着します。 この頃には、脳が「豊富な音がある環境」に完璧に対応できるように生まれ変わっています(脳の塑性化)。 最初はうるさく感じていた周囲の雑音も心地よい生活音の一部になり、一番聴きたかった「家族や友人との楽しい会話」や「テレビの音声」だけが、脳にスッと届いて楽に聞き続けられるようになるのです。

前回のブログでご紹介した「試聴器を外したら不安になる」と仰って驚くほど前向きに変わられた89歳のお母様も、まさにこのステップを今、楽しみながら一歩ずつ登り始めていらっしゃいます。 持ち帰られた試聴器で毎日過ごすうちに、これまで【60】だったテレビのボリュームが【40】に下がったのも、脳が小さな音を正しくキャッチし始めた素晴らしいトレーニングの成果なのです。

【まとめ】諦めていたことを、もう一度。トレーニングでもっと豊かな生活を

【真由美の思い:お客様の歩幅に寄り添い、頂上まで笑顔で伴走いたします】 「もう歳だから」「何度もお店に通って調整してもらうのは申し訳ないから」と、聞こえにくいことを理由に、大好きな家族旅行や友人との楽しいおしゃべりを諦めてしまっていませんか? 私たちは、補聴器という機械をただ販売して終わりにするお店ではありません。 お客様が3ヶ月の登山を安心して楽しく登り切れるよう、お一人おひとりの歩幅や「うるささ・聞こえにくさ」のお悩みにどこまでも優しく耳を傾け、何度も細かく度数を調整しながら、笑顔で一緒に頂上まで伴走させていただくパートナーです。

補聴器は、正しい道のりで育てていけば、必ずあなたのこれからの人生をパッと明るく、豊かに変えてくれる最高の相棒になります。 「今度こそ、本当に使える補聴器に出会いたい」「家族のために、一歩ずつ聞こえのトレーニングを始めてみたい」という方は、認定補聴器技能者・一級技能士の確かな技術とアットホームなカウンセリングをご用意しておりますので、ぜひ一度、お気軽に当店へご相談くださいね。皆様の新しい一歩を、心より応援しております!

宝石・メガネ・時計・認定補聴器専門店「淀屋」 1958年創業。大阪・淀川区で「お客様の人生を豊かに、楽しくしたい」という想いを大切にしている専門家夫婦です。一級技能士としての精密な技術と、真由美ならではの温かい視点で、あなたの毎日をパッと明るくするお手伝いをいたします。

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