先日のお客様が補聴器を受け取りに来られました
先日スピーチオージオグラムの説明を実際のお客様の例で紹介しました。その方が注文した補聴器を受け取りにご来店なさいました。
実は前回ご来店時に補聴器の注文を正式に頂いたので注文品が届くまでの間、ご注文頂いたのと同型の試聴器をお貸ししていました。フィッティングはファーストフィットでパソコンアプリが聴力データから自動で調整したままの状態でした。
前回のブログでも書きましたが、この方は70dBの声は聞き取りやすいですがそれ以上でもそれ以下でも聞き取りがしにくい耳、別の表現で言うとその人にとって大きい音は割れて聞こえてしまうので、大きすぎるのもダメなことが多いのです。
そんなことを前回ご来店時に思っていたので、貸し出しした補聴器の調整はあえて大きくせず、まずは補聴器の音に慣れていただくのを目的にしていました。
そこで今回のご来店時にさっそく貸し出ししていた補聴器をどのくらい装用していたかをたずねますと、ナンと朝から晩までず~っと装用していた。しかも奥さんや周囲の方が何も言わなくても自ら装用していたそうです。
この方、前回の時は補聴器がなくてもそんなに困っていない。でも周囲の人がしてくれと言うから半分仕方がなく来店された、くらいのご意見の持ち主でした。それが自主的に装用し、テレビも補聴器の音で聞いていたそうです。
すばらしい!!
改めて聞くと、自分はやっぱり聞こえていなかったのがよく分かったとおっしゃっていました。
そうなんです。難聴者自身は実はあまり困っていないと思われている方が多いのです。むしろ周囲の人が困っているのです。でも当の本人にはそれが分からない。これは今回のことだけではなくごくごくふつーーのことです。
でも試聴器をして聞こえていないことが分かった。テレビの音を聴いてそれがよく分かったとおっしゃっていました。奥様もそんな小さな音で聞こえているの?と驚かれるくらいでした。
こんなにすんなり補聴器を受け入れていただけるとは正直思ってもいなかったです。先ほども書きましたが、大きい音に敏感な方ですので何かしら補聴器に不満を持っているだろうと予測していましたが、これは良い方にハズレました。

なぜこんなに簡単に補聴器を受け入れることができたのか?僕は大きな理由は2つあると思っています。
ひとつめは何と言ってもご本人の「聞きたい」という欲求を呼び起こすことができるかどうかです。そうか、自分はこんなに聞こえていなかったのか、と理解するだけでもう合格です(^_^) 奥様もおっしゃっていました。それまではけっこうモゴモゴしゃべるタイプで何を言っているか分からないときもあったけど、補聴器をし出してから声がしっかりしてきたと。そう、聞こえることによってご本人の活力にも影響を及ぼします。元気が出ます。
ふたつめはいい補聴器を選択されたことです。補聴器は高額です。もちろんご予算もあるので絶対とはいいませんが、やはりいい補聴器はいいです。静かです。でも声はちゃんと聞こえます。今回の方は昼寝をするときも補聴器をしたまま寝ていたそうです。これ、以前なら考えられません。補聴器はやっぱりうるさいので寝るときのジャマになります。でもあるランク以上になると本当に静かですので睡眠のじゃまにはならないのです。たしかに出費としてはいたかったけど、これだけ聞こえてくれて何度も聞き返されてケンカしたこともあるくらいだったのがまったく無くなったし、しかも自主的に装用してくれるのでこの一週間本当に助かったと奥様もおっしゃっていました。
いや、本当に良かったです。次回は2週間後。まだまだ目標の利得(音の増幅度合い)には届いていないので少しずつ慣らしていきましょうね。焦る必要は全くありませんよ。


