補聴器、充電式と電池式

以前まで補聴器は電池式しかありませんでした。しかもこの電池、腕時計に使われるような大容量電池ではなく、容量が少ない電池でした。これは補聴器電池は家庭で廃棄されることが多く、その場合有害物質を含むことができないためでした。腕時計電池は原則時計修理店が回収し、専門業者に渡すのでその点は問題ないのです。もし腕時計用の電池が補聴器に使えたら電池寿命ももう少し延びるのですがね。

いや、今日はその話題ではないです(^^ゞ

電池式の場合色々ありますがおおよそ2~3週間で電池がなくなるので交換が必要でした。

一方充電式は睡眠中に充電するので1日動けばいいのです。1回の充電でだいたい24~27時間ほど動きます。

充電式(上)と電池式(下)補聴器

最近の補聴器はとても性能が良くなっています。1秒間に500~1000回ほど音を処理し、人の声だけを大きくします。また大人数の会話が苦手だった従来型に比べ、人の声質を分析し、それぞれを独立させ音を大きくするので大人数の聞き取りも改善されています。

なぜそんなことができるようになったかを電池の観点から見ると。

それまでの電池だと実はそんな処理ができない。いや、できないわけではありませんが電池消耗が激しすぎるので現実的に無理があったのです。充電式ですと容量も大きく、しかも1日持てばいいのでハードルも低い。ですので複雑な処理をすることが可能になったのです。

実は最新式補聴器の電池式も売っているメーカーがあります。当店でも1台販売しました。これ、先ほど言ったように高性能です。この補聴器の電池寿命どのくらいだと思います?

2~3日です。

そう、それだけ電池を消耗しないと処理できないのです。これを販売したお客様には重々その点をご説明し、ご納得いただいた上でご購入いただいています。それにしても2~3日で電気交換は面倒だし、コスト的にもね・・・。

結局最新式高性能補聴器は充電式でないと使い勝手が悪くなってしまうのです。

充電式補聴器は電池交換の煩わしさから解放されるだけでなく、その性能が電池式に比べ格段に良くなっているのです。

電池式に比べ高額ですがでもそれは単に充電式だから高いのではなく、性能も含まれているのです。

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