クロス補聴器ってご存じですか?
通常補聴器は片耳あるいは両耳に装用しそれぞれの耳で音を増幅して聞き取りをします。
ところが片耳は正常~ほぼ正常でもう片方が聾、あるいはほとんど聞こえない状態の場合、悪い方の耳に補聴器をしても聞き取りができない場合があります。
ほぼ正常耳を右、ほとんど聞こえていない耳を左に例えますと。
補聴器をせずとも正面や右側からの音は不自由なく聞き取られ、言葉も理解できますが、左側の音はほぼ聞こえません。しかもたとえ補聴器をして音は聞こえるようになっても言葉の理解はほぼできない状態です。
こんな場合、左に補聴器をする意味がありません。とはいえ左側の音も聞こえた方が生活レベルが向上します。
このような場合どうするか。
左耳にクロス補聴器という補聴器を、右に普通の補聴器を装用します。クロス補聴器は弱いBluetoothで通常の補聴器を繋がっており、左側の音を右側の補聴器の音を送る役目をします。
そうすることで左側の音を右で聞くことができます。
方向感覚はなくなってしまいますが、左側からの人の声に反応できますし、車道の右側を歩いていて後ろからくる車の音もわかるようになります。
クロス補聴器のツワモノは右は生音、左は補聴器から出る機械音なのでそれで右、左を聞き分けている方もおられます。僕もやってみましたが、分かりませんでした(;^_^A
今回クロス補聴器を試聴される方がご来店。まあ正直片耳は健聴なので利用する人は少ないといえば少ないですがこの方どうやら勤め先の上司から補聴器したら?と言われたのでまずはお試しでやってみることにしました。