耳穴の形は左右でも違います
オーダーメイド耳穴式補聴器は装用する方の耳型を採取しその形に補聴器の外側(シェル)を作ります。
そうすることでその人の耳穴にぴったりはまるので長時間装用してもズレたりしません。
また実は耳かけ式よりも装着は楽です。
今回のお客様もそうでした。
手が少し震える方で、耳かけ式補聴器を2週間ほど試聴して頂いたのですが、補聴器を耳にかけるのはご主人にして頂いていました。
そんな方の場合はオーダーメイドの方が便利なのでこれをご注文頂きました。
これで脱着は自分でできるようになると思います。
またこの方の場合、別の理由で耳穴式の方がいいのです。理由は耳穴の形状です。左の耳穴の形状がちょっと特殊でして。

耳穴は中で2カ所曲がっています。この方の場合、右はまあ標準的なカーブですが左耳はかなりカーブがきつい。
綿球が耳の奥になりますが第1カーブでもう90度近く曲がっています。つまり耳穴を外から見るとすぐに壁がある状態。これだと耳かけ式補聴器の耳栓を入れるのもかなり困難になります。
文章では表現がしにくいですね。とにかく耳穴がまずは後ろに向いていますので、耳栓を奥に入れようとする場合後ろ向きに押さないと入りません。元々てが不自由なのでこうなると耳栓を耳の奥に入れることすら難しいのです。
手が震える。耳穴のカーブがきつい。このふたつの理由で耳穴式をお勧めしました。