パールネックレスの糸替えはいつ頃したらいいの?

数あるジュエリーの中でもみなさんが持っていらっしゃる確率が一番高いのは真珠のネックレスではないでしょうか。ジュエリーの中でもいわゆる「お道具」的な要素が多いですものね。お嫁入り道具の1つとしてもよく使われています。

真珠のネックレス、皆さんは糸替えをしたことがおありでしょうか?一部、ワイヤーで繋がれているのもありますが、基本的にネックレスは糸で繋がれています。昔は絹糸でしたが最近は丈夫な化繊も使われています。

この糸、3~5年すると使っている使っていない関係なく伸びてきます。当店でも10年以上そのまま、って方もいらっしゃいますが、最悪の場合、切れてバラバラになってしまいます。そうなる前にぜひ糸替えをして下さい。使うことが近々ある方は1度出してみて確認してみて下さいね。

じゃあいつ頃糸替えをしたらいいのか?その1つの目安をお教えします。

糸替え前です
糸替え後です

写真上(左)が糸替え前、下(右)が糸替え後です。写真で見ても違いが分かりませんよね?実は実物を見ても分かりません(笑)
あっ、今回は金具も換えたのでそこは変わっていますが、ネックレス本体の部分に違いは見つけにくいです。
ところが手に持ってみると・・・

糸替え前、こうなったら糸替えの時期です
糸替え後。装着するときれいな楕円を描いてくれます

上(左)が糸替え前、下(右)が糸替え後です。

違いが分かりますか?糸替え前は手の先からすぐに下へダラーンと垂れ下がっていますが、糸替え後の方はピンと張っていて真下には向いていません。

この差は装用すると歴然です。糸が伸びていたまま装用するとネックレスが肌に添っています。鎖骨の部分が出ている場合も鎖骨に添ってでこぼことなります。

糸が張っているとネックレス自身が円を描こうとしますので、鎖骨が出ていてもその前後でネックレスが肌から浮いた状態になり、全体にキレイな楕円のシルエットを描いてくれます。同じ品でも装用されたときのイメージが全然変わります。特に礼服など黒で襟元が開いている場合はその違いがよりはっきりします。

時々ワイヤーで組まれているパールネックレスをみますが、ワイヤーだと引っ張ることができず、新品の状態でも上の写真の糸替え前の状態になります。糸で組むことでしっかり引っ張ることができ、装用したときにきれいに見えますl。当店では特に指定が無い限り糸で交換させて頂いています。

宝石店では切れる前にぜひ糸替えを、とよく言われますが(僕も言います(^_^;))、本当は手に持ったときダラーンとしていると思われたら糸替えをして頂きたいと僕は思っています。

当店では糸替えのみは¥2,200円、クラスプ(金具)交換¥2,200円追加です。
期間は1週間ほど頂いております。

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