軽いメガネ、重いメガネ
メガネフレームを選ばれるとき時々軽さを選ぶ条件にされる方がおられます。それはメガネをかけた時に重くなるのがイヤなのがその理由です。なのでフレームを選ぶときに手にとってできるだけ軽いのを選ばれる傾向があります。
これ、条件によっては逆に重いメガネを選んでいることになりますのでご注意ください。
その条件とは
- 近視で-3D以上の方
- 大きいフレームが好きな方
- 遠視の方で遠近両用や老眼鏡が必要な方
などが当たります。
これらの方が軽いフレームを選んでいるのになぜメガネが重くなるのでしょう??
メガネの軽い、重いを感じるのは鼻パットが当たる部分、鼻根部で重さを感じています。耳の部分で重いと感じる方はまあいません(^_^)
上記の条件の方はレンズが重くなりがちです。フレームを選ぶときに軽いフレームを選び、これは軽いからいいわ、と思われがちですがそこにちょっと厚みのあるレンズを入れると、総重量はあまり重くならないかもしれませんが、その重心の位置が問題になります。
レンズを入れた場合、軽いフレームであればあるほどその重心の位置は前方に行くことになり、ひどいのになるとほぼレンズの位置になってしまいます。つまり全体の重さがすべて鼻パットにのしかかってくるのです。
結果、重く感じてしまいます。
下の写真は今僕がかけているメガネです。
一見重そうですよね。確かに軽量フレームに比べると重いです。でもよく見るとテンプル(耳にかけるツルの部分)の先がなんだかやたらに太い。これ、デザインとしてもいいのかもしれませんが、重心の問題でもとても効果的なんです。
つまり、僕のメガネは軽いフレームに比べ総重量は重いです。でも不思議、かけると重さをあまり感じないのです。その理由は重心が軽量フレームに比べ後ろに行くので重さが耳の方にも分配され、その分鼻根部分にかかる重量が軽減されるのです。
上の写真はどちらも僕のメガネですのでレンズの重さはほぼ同じですが、青色のフレームの重心が茶色のと比べて前方に来ているのが分かりますか?写真が下手ですみません。実際は結構位置が変わっています。青色のフレームでテンプルが細いメタルだとそこが軽くなるのでもっと重心はもっと前に来ることになります。
そんなわけで、メガネに軽さを求める場合で、上記の条件に当たる方は、フレームの重い軽いだけで選ぶと失敗することがありますのでご注意くださいね。