真珠の糸替え
以前にも真珠の糸替えについて書きましたが、今回はちょっと違う視点から書きますね。
今回はお客様からの預かり品で、誤って糸を切ってしまい、バラバラになった状態でお持ちになりました。
真珠のネックレスはアコヤ貝の場合、7.0ミリ~7.5ミリとか8.5ミリ~9.0ミリなどと、0.5ミリサイズの幅があり、厳密に言えばほとんど分からないグラデーションになっています。当然センターが一番大きい珠がくるようにして首の後ろに行くほど小さくなるように揃えます。
今回のようにバラバラになっていると、糸を通す前にまずはきちんと大きさを揃えるところから始まります。
バラバラバラバラの状態の写真を撮るのを忘れました。せっかく揃えたのにこれをまたバラバラにする勇気はありませんでした(^^ゞ
上の写真は糸に残っている珠以外を左から右に小さくなるように順に並び替えています。まずは適当に一直線に並べ、そこから大きいのは左に、小さいのは右に持って行き、大きさ的にきちんと揃えるようにします。地道な作業です。糸に残っている部分は首の後ろになるので一番小さいグループになります。
一直線に揃えたら一番大きくて珠がきれいなのをセンターにおき(写真一番左の珠)、他を写真のように2列になるようにします。これが糸通しをする順になるわけです。
はい、これで完成です。一見グラデーションには見えませんが、以前大きさを揃えずに糸通しをしてみたことがあったのですが、やっぱり何となくいびつな感じがしていました。大きさを揃えた方がすっきり見えます(^_^)
この一手間が大事なんです。