テニスブレスの修理

30年以上前くらいから出だしたテニスブレス。全周にダイヤが留められていて今ではブレスレットの定番のひとつとなっています。今回のご依頼も10年以上使い続けていたテニスブレスが壊れたとのことで修理依頼です。

今回のご依頼は18金ホワイトゴールド、ダイヤ1ctのテニスブレスです。重い荷物を持っていて、降ろすときにどうも引っかかったようで、荷物と一緒に落ちたそうです。

よく見ると輪っかの一部が開いており、これが原因で外れたようです。これはロウ付け修理をすれば元に戻すことができます。

ところで写真では色が強いようですが、全体的にうっすら黄みを帯びています。この原因について説明しますね。

14金、18金ホワイトゴールド。これは地金のそれぞれ58%、75%に金が使われています。残り42%、25%に金以外の金属ーこれを割金(わりがね)といいますーを混ぜて硬くしています。普通金色ですが、割金に何を使うかで仕上がりの色が変わります。ホワイトゴールドの場合割金にパラジウムなど白い金属を使うのですが、実はやっぱりうっすら黄色いです。そこでパラジウムという白い金属を全体にメッキを施しているのが一般的なホワイトゴールドとなります。なので新品ホワイトゴールドの表面の光沢は金の色ではなく、パラジウムの光沢なんです。

プチネックレスなどでしたらそのパラジウムメッキが剥がれることはまずありませんが、リングやブレスレットの場合長年の使用でメッキが剥がれてきます。今回のブレスレットも10年以上装用されたままでしたのでメッキが剥がれ黄みを帯びてきているのです。

でもご安心ください。今回修理するのと同時にまたパラジウムメッキを施しますのでまた新品になって戻ってきます。お楽しみに(^_^)

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