耳かけ式補聴器納品
今回は耳かけ式補聴器を納品しました。
最近の耳かけ式補聴器の性能は格段に上がってきており、またサイズも小さくなってきています。めざましい進歩だと思います。
一般的に老人性難聴の方は高音になるほど聞き取りが悪くなります。この高音部分には「さ(sa)」の「s」や「た(ta)」の「t」、つまり言葉の子音部分が多くありそれによる聞き間違いが多くなります。
この高音部を補うために補聴器で出力を上げるとキンキンとかシャリシャリした音に感じます。また食器が重なる音や水の流れる音などが大きくなり不快感になります。
またハウリングという補聴器から出る「ピーピー」という音も高音なので高音部をあげることでハウリングも起きやすくなります。
そう、高音部の聞き取りの悪さを補うには色んな弊害があるのです。
ところが最近の補聴器はそれがあまり不快に感じられないようです。納品の際に色々注意ごとをお話し、次回ご来店時に感想を聞くのですが、このあたりに関する不満を聞くことが減ってきました。
日本語は先の「た」や「き」のように母音と子音がひとつづつで言葉が成形されていますが、アルファベットなどでは子音が連続した単語も多くあります。つまり子音の聞き取りはアルファベット圏では日本語に比べとても重要になります。ですので海外の補聴器メーカーは高音部の聞き取りを改善するのに注力しているのでは?と勝手に思っています。もちろん日本の補聴器メーカーがダメと言っているわけではありませんので誤解のないように。当店もリオンという日本製の補聴器も扱っていますから。