聴力測定
補聴器を選択するにあたり絶対に必要なのが聴力測定です。
メガネを作るときに視力測定してその方の屈折異常度合いを知るのと同じように聴力測定してその方の聞こえ具合がどの程度なのかを知らないと調整できませんからね。
当店には耳鼻科でよく見かける聴力検査室(防音室)を設置しています。
コレだと周囲の騒音も聞こえませんし、色々な測定が可能になります。
最も一般的なのが純音検査。「ピー、ピー」とか「ブー、ブー」が聞こえたらボタンを押し、その方が聞こえる最も小さい音のレベルを調べます。
私が常々補聴器のお客様に言っていることですが、補聴器は人の声を聞くためにするものです。「ピー、ピー」音を聞くためにしているのではありません。
そこで私が大事な検査と位置づけているのが「語音弁別検査」です。
補聴器が必要なレベルの方で訴えが最も多い「何かを言っていることは分かるが、何を言っているのか分からない」というのがありますが、これを反映する検査が語音弁別検査、別名「スピーチ・オージオグラム」です。
簡単に書きますと、ヘッドホン、あるいはスピーカーから「あ」とか「す」とかという言葉が発せられます。被験者のかたにはその聞こえた言葉を書いてもらうという測定方法です。
ほとんどの補聴器の相談に来られた方には私はこの測定をします。それによって、この方にとって補聴器が有効か、そうでないかが判断でき、購入後の補聴器をする目的をしっかりと理解して頂きます。
まあ、文章で書くと大袈裟で、何を書いているのか分からないかも知れませんが、お話しさせて頂く場合はもっと、分かりやすく説明します。
この器械を使い、測定を行います。
ところで言葉の使い方ですが、「検査」は医者が行う行為になります。「視力検査」「聴力検査」は医師の元、行われる行為です。我々がするのはあくまで「測定」となりそれぞれが「視力測定」「聴力測定」となります。
人間の耳は大変高性能です。いくら技術が進歩したからと言って補聴器の性能はまだまだです。ですが、少しでも快適な聞こえを提供したいと、真剣に考えています。
何なりとご相談下さいね。