やっぱりすごいぞニコンAIレンズ
yodoya遠近両用～中近レンズ、遠くから近くまでを1枚のレンズで見ることができるとても便利なレンズです。
・・・と書くととても便利なレンズのように思われますが、実はなかなか思うようにはいきません。1枚のレンズにいろんな度数が入るためどうしても無理が生じます。その無理に押し込んだしわ寄せがレンズの鼻側や耳側にきます。その結果、真正面は見えるけど横目で見るとぼやける、新聞などを広げてみると正面の文字は見えるけど、横の方はぼやける・・・
文字で書くとなかなかご理解されにくいのですが、見たいところだけ見えたらいいのでは？と思われがちですが、実はそうではないのです。見える範囲が狭いとどうしても見づらい、すぐに疲れる、などの不快感になります。
上の画像はお客様に説明するためのiPadの画面です。加入度2.50、これはおおよそ60歳代以上の老眼に当たりますが、画面右側が一般的レンズ、左が今回ご紹介するAIレンズになります。
白くなっているところがぼやける範囲です。どうです？全然違うでしょ？
先日、言葉が不適切かもしれませんがとてもやっかいな眼をされている当店の長年のお客様がご来店されました。年齢は70歳を超えておられますがとてもお元気で地域の役などもされています。この方のメガネは僕も怖くてずーっとメガネは遠用と近用を分けていました。ただでさえ単純に見ることに苦労されているのにその上遠近にすると更に不快感の原因になるのではないかと心配していたのです。
ですが今回その方の強い希望で遠近を作ることになりました。そこで僕が選んだのがニコンAIレンズです。見える範囲が広い＝違和感が少ない。そう考えどうしてもダメなら返品を受け付けますと確約し、作成しました。
納品当日、まずはメガネをかけていただきます。真剣なお顔でしばらく店内や新聞をじっくり見回されました。こちらとしてはドキドキの瞬間です。なんておっしゃるの？いいの？悪いの？どっち？？？
時間にして30秒もなかったのでしょうが、僕にはとても永く感じました(^_^) そしてひと言。
「全部見える」
よかったーーー！その後は店内を歩き回り、外にも出て確認されましたが、問題ありませんでした。
やっぱりすごいぞ、AI
上のような袋に入って納品されます。下のカードはAIレンズにのみついているユーザーカードです。（レンズ袋はサンプルです）
