遠近両用レンズの性能の差
52才男性。近視。中等度の近視ですのでメガネは若いときからずっとかけておられます。今回、遠くが見にくくなったのと近くも見えないので遠近両用をとご来店なさいました。
何度も書いていますが、近視の人は遠近両用レンズはとても慣れやすいです。
なぜなら近視の場合、レンズの下の方にいくほど度数が緩くなります。正視、遠視の人は逆にきつくなります。きつくなると言うことは自分が知らない見え方になるので慣れにくいですが、緩くなるのは生理的にも受け入れやすく、その分慣れやすいのです。
当店がオススメしているロハス7がご希望でしたので問題ないだろうと言うことでこれにしました。
ところがお渡しした直後から右横が歪むというかぼやけるというか、とにかく違和感がある。左は問題ない、とおっしゃいました。確かにこの方度数の左右差がが大きく特に今回は右目の度数をだいぶ強くしたのでその影響かと思われます。
まあ、とりあえずこれで1~2週間試してみてください。そのうち慣れるのではないかと思います。といってその日はお帰りいただきました。2週間後、再来店され最初よりはだいぶ慣れた。でもバイクに乗っているとき交差点で左右を確認するときどうしてもぐらっとした感じになりイヤだ。とおっしゃったのでいろいろ相談した結果、当店がオススメする最高級レンズ、センチュリーAIにすることになりました。
このような場合当店ではAIの価格を100%いただくのではなく、ロハス7との差額だけをいただいていますので、費用的に損をすることはありません。
で、本日ロハスのメガネを掛けたままご来店なさり、その場で加工、その場でAIに変えてお渡ししました。
AIをかけて周囲や新聞などキョロキョロされ確認されています。しばらくして・・・・ひとこと、「全然違う」
度数は前回と全く同じです。
やはり違うか・・・先ほど書きましたが近視の人は遠近両用メガネは慣れやすい。つまりレンズの性能差がわかりにくい、になるのですが、この方の場合は違いました。たとえ近視でも違いが分かる人は分かるのです。
すごいぞ、センチュリーAI!