【ロレックス修理】サブマリーナの金板浮きをレーザー溶接で美しく修復!レーザーとロウ付けの違いもプロが解説
【ロレックスの金色パーツは「本物の18金」です】 ロレックスの時計に使われている金色のパーツには、そのほとんどに贅沢な「18金(18K)」が使用されています。それはケース(本体)だけでなく、腕に巻き付けるバンド(ブレスレット)の部分も例外ではありません。 本物の金を使っているからこそ、万が一トラブルが起きたときでも、素材の特性を活かした高度な「溶接修理」を行うことが可能です。
【ご依頼:サブマリーナ(コンビ)の金板の浮き上がり】 今回お客様からお預かりしたのは、人気のダイバーズウォッチ「サブマリーナ」のコンビモデルです。 時計本体とバンドを繋ぐ一番根元のパーツ(通称:弓管・フラッシュフィット)のRがついている部分の金板が、経年によって少し浮き上がってきてしまったため、「元通りに修理できますか?」とのご相談をいただきました。 うっかり修理前のビフォー写真を撮り忘れてしまいましたが、一級技能士の確かな技術をもってすれば、このようなデリケートな破損も綺麗に修理が可能です。
【黒ずみを防ぐ「レーザー溶接」を採用しました】 今回の修理には、通常のバーナーを使ったロウ付けではなく「レーザー溶接」という最先端の技術を採用しました。 レーザー溶接の最大のメリットは、溶接したい部分にだけスポット(ピンポイント)で熱を当てられる点にあります。 熱が余計な部分にまで伝わらないため、時計の大切な外観に「黒ずみ(熱焼け)」が発生するのを完璧に防ぎ、美しさを保ったまま修復することができます。
【プロが教える】レーザー溶接と通常のロウ付けの違い
【一般的なバーナーによるロウ付けの特徴】 一見すると、黒ずみが出ないレーザー溶接の方がすべてにおいて優れているように思われるかもしれません。しかし、時計修理の世界ではそれぞれに「一長一短」があります。 昔ながらの「通常のロウ付け」は、ガスバーナーで接合部全体を熱するため、どうしても周囲に熱が広がり、金属に黒ずみが出ることがありました。 しかしその反面、熱が全体にしっかりと伝わることで「ロウ(接着材となる金属)」が全体に深く行き渡るため、【接着強度はバーナーの方が圧倒的に強い】という大きな強みを持っています。
【適材適所で技術を使い分ける】 一方で「レーザー溶接」は、ピンポイントにスポットで熱を加えるため、熱が当たったその局所しか接着されません。 そのため、今回の弓管の金板のように「パーツの形を維持するだけで、引っ張るなどの強い力が加わらない場所」の修理には最適ですが、バンドのコマ同士の接続部など、常に強い負荷や引っ張る力がかかる部分の修理には向いていません。 私たち職人は、修理する箇所にかかる負荷やデザイン性を考慮し、これらの技術をプロの目で適材適所に使い分けています。

【修理完了】本物の18金だからこそ蘇ります
【丸印の部分がすっかり元通りに綺麗になりました】 剥がれかけて浮いていた金板も、レーザー溶接によってすっかり元の美しい状態へと戻りました。 これができるのは、ロレックスが「本物の18金板」を貼り合わせているからこそです。 もしこれが一般的なファッションウォッチなどの「ゴールドメッキ(金色塗装)」だった場合は、熱を加えた瞬間にメッキがドロドロに剥がれて焼き付いてしまうため、残念ながら修理をすることはできません。
【時計の修理は、まずは現物をお持ちください】 時計の修理は、外見からは直せるかどうかの判断がつきにくいものです。よくお電話で「〜の修理はいくらでできますか?」「直せますか?」というお問い合わせをいただきますが、時計の内部や微細な破損状況は、実際に現物を見て分解してみないことには、正確なお返事ができません。 「もう直らないかも」と諦めてしまう前に、まずは一度お店にお持ちください。プロの技術者がしっかりと拝見し、その場でできる・できないのご案内をさせていただきます。
宝石・メガネ・時計・認定補聴器専門店「淀屋」 1958年創業。大阪・淀川区で「お客様の人生を豊かに、楽しくしたい」という想いを大切にしている専門家夫婦です。一級技能士としての精密な技術と、真由美ならではの温かい視点で、あなたの毎日をパッと明るくするお手伝いをいたします。
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