中近メガネを作るときのフレーム選び

最近は遠近両用メガネよりも中近メガネの方が売れるくらいです。

遠近両用メガネは遠用がメインで、中→近になるほどオマケ的な感じにるので近くを長時間見続けるには不向きなんです

中近は遠方視は遠近レンズには及びませんが、その代わり中間2,3メートル先から手元までの見え方が遠近両用に比べとても見やすいです。ですから室内にいるときなどは中近の方が重宝します。

さて、中近メガネを新調するときにちょっとだけアドバイス。

フレーム選びですが、中近レンズのレイアウトは上の図の通りです。仮に天地(上下)の浅いフレームを選ぶとレンズをどう削るかですが、手元はしっかり見たいはずですのでレンズ下方部は削らず上方を削ることになります。つまり遠方が見える部分を削ることになります。

上の写真はレンズを加工する機械のひとつです。写真上部に加工するレンズを設置して下のモニターでどういうレイアウトで削るかを確認できるようになっています。白線がフレーム形状です。そしてレンズには遠方が見える部分、近方が見える部分がマークされています。青○が遠方が見える部分、赤○が近方が見える部分になります。

このフレームの場合は遠方部も削らずに残すことができますが、天地幅の小さいフレームだと青○の部分を削ることになります。価格は同じですが、見える奥行きに差が出ます。

もちろんデザインも大切ですので絶対にこうでないといけない、と言うわけではありませんが、もし天地幅の違うフレームでどちらか悩むことがあれば幅の広い方を選んだ方がより遠くが見えるのでお得ですよ、という話です。

レイアウトが分かるようにレンズにはプリントや保護テープがついたままになっています。この状態だと遠~近までしっかりレンズに収まっているのがおわかりいただけると思います。遠くを見る際にはちょっと上目遣いになりますが、遠近のような中近メガネができあがりました。

おおよその目安ですがフレームの天地幅が一番広いところで32ミリ以上あれば遠方もまあ見える中近メガネができあがると思います。ご参考まで。

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