パソコンを見続けるのが辛い・・
老眼世代の方がタイトルのような言葉を言うのは理解できますし、解決方法は比較的簡単です。パソコン用メガネや老眼鏡をかけましょう。これでほぼ解決です。
でも今回は25才の女性です。少なくとも老眼ではありません(^_^)
ではなぜこのような訴えをするのでしょう?原因はいろいろありますが、この方の場合は眼位とかくれ遠視が問題でした。
視力測定の際、両眼でひとつのひらがなを見せると当然ひとつに見え、それが何かを答えられます。ところがこの方は実は眼ががんばっているからひとつに見えているだけで、両目を楽にさせた状態で同じものを見せると
こんな感じでダブって見えていました。あっ、この画像は僕が加工していますが、おそらくこの方も同じように見えていると思います。この状態で片眼を塞ぐとひらがなはひとつになるのが確認できました。
つまり眼が楽な状態だと左右の眼が揃わずにずれが生じており、ひとつのものがひとつではなく左右別々に見ており結果ダブって見えているのです。
余談ですが、普通の人はこれをダブると言わずぼやけると言う方も多いです。ですので単純にぼやけているのかダブっているのかの判断は慎重にしなければなりません。対応が全く変わります。
さてこのダブりを解決させるためには遠視、近視、乱視、老眼などの度数ではなく、両眼が揃うようなレンズが必要になります。
写真は右眼のレンズを下から見た撮っています。鼻側に厚みが増えているのがお分かりかと。こういうレンズをプリズムレンズといい、光の向きを変える効果があります。
左のレンズの中では柱が外側にずれているのが分かります。単純な近視や遠視のレンズではこうはなりません。光の向きを変えているのです。
またこの方は隠れ遠視でもあります。隠れ遠視については事例編、解説編がありますのでそちらを参考にして下さい。
また別の測定でこの方は近くを見るのが苦手な眼でした。
プリズム、隠れ遠視、近くを見るのが苦手な眼。もうこれは近くのものを見続けられる眼ではありません。仕事でパソコンを見なければならないのでそれは辛かったでしょう。
実はこの方1年前にこれらを解決するメガネをお作りいただき仕事では使ってもらっています。もうこれなしでは仕事できないといってもらっています。今回ご来店いただいたのは度数が進んでいないかのチェックとパソコン以外でもメガネをかけた方が良いのかどうかのご相談でした。はい、是非普段用のメガネも作り、かけて下さい。これは隠れ遠視のブログで説明しているとおり、メガネをかけている時間はずーっと眼が楽をしているのです。逆に言うとメガネをかけていない間、眼は知らず知らずのうちにムリしているのです。