ジュエリーの修理 -石ハズレ-

指輪に付いている宝石は絶対に外れない・・・ことはありません。外れることもあります。センター石よりは脇の小さい宝石、メレダイヤなどが多いです。

今回は珍しく中石、センターストーンが外れた修理依頼を立て続けに2件承りました。

写真左がプラチナダイヤ立爪リング。右が18金ピンクトルマリン(?)ダイヤ巻きリングです。

先ずは立爪です。これこそダイヤが外れることはまあありません。ご存じのように爪が大きく、これが曲がることは考えにくいからです。

しかし、今回はしっかり外れてしまいました。枠をよく見ると爪の足の部分が曲がっています。これだけ曲がると外れるのも仕方がないですね。何年もはめたままだったそうです。外れた瞬間も気がつかず、なんか引っかかるな~と見るとダイヤがなくなっていて、びっくりしたそうです。どこで外れたか分からず、外出先なら絶望的やな・・と思っていたそうですが、家の中を掃除していたらキラリと光るものが見えたので手に取ったらダイヤだったという。外でなくて良かったです。実はダイヤは光ります。(当たり前か)ですので、たとえ落としてしまってもよ~く見ると光っているので見つけやすいです。

このリングの修理はどうでしょう。爪が大きく曲がっているので元に戻せるか、戻せても一度曲がっているところは弱くなっているのでまた曲がりやすい・・・修正でいくか、この際リフォームで枠ごと変えてしまうか。職人さんと相談してきます。

次にピンク色石のリングです。これはミル打ちと呼ばれる小さい地金の丸い玉が連なっているクラシカルですがとてもかわいく、女性に人気のデザインです。中石もこのミルが爪の役割をして止まっていたようですが、ミルの弱点としてはデザイン上仕方がないのですが爪を長くできない。ですので、しっかり止まっている爪よりもすこし弱くなってしまいます。写真でもおわかりになるでしょうか?現物を見てもどこが緩んだのか分からないほどです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA