補聴器の相談に来られたのですが・・・

当店のお客様Aさまご夫婦の父上。コロナが始まった頃から聞こえが悪くなり、どうしようかと悩んでいたのですが、一大決心して購入を前提にご相談に来られました。御年98才！大正生まれ！すごい！杖はつかれていますがとてもお元気で、大きい声を出せば会話はできますし、受け答えもしっかりされています。

聴力を測る前に、聞こえに関して困っていることや、補聴器を購入したらどんな状況で使いたいですかなどいろいろお訊ねしている様子が下の写真。ちゃんと会話は成立しています。これなら補聴器による効果も期待できるな・・と内心思っていました。

その後、では聴力を測りますが、その前にちょっと耳の穴を見せてくださいね～と言いながらペンライトで耳の穴を覗くと・・・

あら、耳垢が詰まって鼓膜が全く見えませんやん。

「耳掃除はされますか～？」

「いや～、耳掃除すると耳が痛くなるからやってないわ～」

「でしょうね～」

年季の入った耳垢で外耳道壁に固着しているようなので、このまま取ろうとすると間違いなく出血すると思い、耳鼻科を受診するのが先だと思いました。ちなみに耳垢を取る行為は医療行為になるので僕たちはできません。

実はこの日、お元気とはいえ歩いて当店まで来るのは難しいとことでしたのでAさまご夫婦と一緒に車でお迎えに上がったのです。お父様の家の近所に耳鼻科があり、幸い保険証もお持ちで時間もあるのでその耳鼻科までお送りしますので、耳垢を取ってきてくださいとお願いしました。

そしてそのまま皆さんを耳鼻科までお送りし、帰ってきました(^_^)

夕方、Aさまから電話があり、ちょっと痛がっていたようだけど、聞こえは良くなっているような気がするそうです。まだ痛みの方が勝っているようなので、落ち着いてからまだそれでも聞こえが良くないと感じたらいつでも来てくださいね、とお伝えしておきました。

数年に一度、こういうお客様がいらっしゃいます。耳垢詰まりが原因で聞こえが悪くなっています。耳掃除はマメにする必要はありませんが、たまにはしてあげてくださいね(^_^)