近くを見るのが苦手な人

52才の男性。近視です。それまで遠く専用の眼鏡で全ての距離がまかなえていましたが、仕事で近くを見る時にどうも見づらくなったので遠近両用かな~、と相談に来られました。

近視の人は遠近両用メガネには慣れやすい。これは常日頃僕がお客様に言っていることです。今回もまあそんなに難しくはないだろうと予測を立て、商品をオススメしました。

・・・が、これがとてもややこしいことになってしまいました・・・

これまでの経緯はこちらから

お勧め遠近両用レンズロハス7がダメでセンチュリーAIなら大丈夫そうといって一度帰られて1週間後再来店されました。確かに普段の生活はまだ若干のユレ歪みがあるものの、通勤、パソコン、新聞など普段使いは全く問題はない。ただ、仕事でかなり細かい数字を実測することがあり、これがかなり緻密な作業のようで、このときはAIでも見えない、とおっしゃっていました。

こういった場合の最善策はその緻密な作業専用の眼鏡を作ることです。このメガネにすると見たいところはしっかり見えますが、それ以外のところはぼやけて見えなくなります。いわゆる老眼鏡と同じですね。

ですがお客様曰く、この作業自体は5分もかからない作業だが、1日に何回もその作業が入ってくる。ずーっとこの作業を続けているのであればメガネの掛け替えも苦ではないかもしれないが、その度ごとに掛け替えるのは面倒。できればひとつのメガネで何とかならないか、とのご要望です。

そう言われるとその作業専用の眼鏡を作るのは断念せざるを得ません。となると中近レンズになるな・・・と内心思いながら先ずは近くを見るのにこの方の目の動きを確認しようと思い、再測定しました。

その結果・・・あきませんやん。このかた、近くを見るのがめっちゃ苦手な眼ですやん!

どのような測定でどのような結果かは文章で書くのはとても大変なので割愛しますが、とにかく近くを見ることが苦痛とも言えるような眼の動きでした。これを解決するのは先に書いた緻密な作業用メガネにより楽に見える工夫をしたメガネにするとおそらく解決します。そのことを説明したのですが、やはり掛け替えるのは面倒・・・と言われるので仕方なく中近メガネにすることになりました。

実は以前、高級遠近AIと中級ロハスの中近を同時に購入された方がおられ、その方の商品引き渡し時に、近くの見え方を比較していただきました。結果は中級品ロハス中近の方が見やすいとのことでした。やはりいくら高級設計とは言え遠近と中近とでは基本的に設計概念が違うので、グレードが下でも中近の方が手元が見やすいようです。

そんなこともあり僕が今店で掛けているメガネはロハス7のひとつ上のグレード、ロハス10の中近です。これだともうほぼほぼ外もこれでOKなくらい見えていますので、今回もこのレンズをお勧めしました。

フレームはこれを選ばれました。天地幅(上下幅)が多いので遠くから手元まで見える眼鏡になると思います。ただ、この方の場合それでは解決しないんですよね・・・・

また来週ご来店なさいます。自分がわがままを言っているのは十分分かっているご様子で、僕が説明していることもよ~くご理解いただいてはいます。ですがどうしても掛け替えを少なくしたいので、お願いだから何とかして~と頼られています。ご期待に添えるよう、がんばりますが、どうなることやら・・・来週が楽しみのような不安なような・・・

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