なんでも言えるメガネ屋

当店のお客様は徒歩、自転車で来られる方がほとんど。大阪市の端とは言え、住宅が密集しているので半径2キロ以内の方がほとんど。ですので電車、車で来られる方は少ないです。

今回のお客様Aさまは車で来られます。元々Aさまの奥様がこの近辺の方で、嫁がれる前からご贔屓にしていただき、嫁いでここから離れても何かと当店をご利用いただいていました。何をきっかけだったかは忘れてしまいましたがそのご主人が白内障の手術をしてその後のメガネを当店で作らせていただくことになりました。

先日、そのメガネの見え具合が悪くなったと相談の電話がありました。作った当時はよかったけど、最近近くが見づらいというか、疲れるというか、とにかく長時間近くを見ていられないとのことでした。術後のメガネを作ったのは実は2ヶ月前。ある眼科の処方箋だったのですが、その眼科に再受診したけど原因が分からないとのことでした。

何とかなる??と言われましたのでとにかく僕に視力測定をさせてくださいとお願いし、ご来店いただきました。

僕は視力測定をする前に問診というわけではありませんが、何に困っているのか、どういう使い方をしているのか、など結構しつこくお訊ねします。最初は割といや手元が見にくいだけ、など簡単に言われる場合でも何度もお訊ねしているうちに、いや実は・・などより深い答えが返ってくる場合があります。

その答えによって、作るメガネの度数が変わる場合が結構あります。

遠くが一番よく見える度数=完全矯正度数。手元40センチの距離が見える度数=近用度数。これはどなたでも同じ答えかもしれませんが、ここからお客様の用途、ご要望に添えるように度数をアレンジしていきます。

Aさまの場合はいろいろ測定した結果度数は眼科処方箋とほぼ同じでしたが、プリズムがあったのでそれが疲れ、見にくい原因と思われます。そんなことを実際にテストレンズに入れて見え方を確認したりしているときに、タイトルの言葉をおっしゃいました。

色んなことをお訊ねしているうちに見え方の不満などが言いやすい雰囲気になったのでしょうね。それまでもメガネは常用されていて、近所の大手メガネチェーンで作られていたそうですが、こんなに話をしたのは初めてやとおっしゃっていました。

僕にとってこのお言葉はとても嬉しい!!! 老眼世代になると物を見ることに困ることが出てきます。いままで見ることに困ったことなんかないのに・・・です。そんな方々も人によって困りごとが違う場合があります。ですので人によって度数のアレンジが変わります。そのための問診なんです。

僕はその方の困りごとを聞き、それを解決するお手伝いをして、解消できるのがとても嬉しいです!!

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