高度・重度用耳かけ補聴器
難聴のレベルは軽度、中等度、高度、重度と分類されます。一般的に補聴器を購入される方は軽度~中等度難聴の方が多いです。ざっくりとした言い方ですが、正面からの会話でテーブル越しの距離で普通の会話はできる方は軽度、少しだけ大きめの声で会話ができる人は中等度難聴くらいでしょうか。ざっくりですよ(^_^)
高度、重度難聴となるとそうはいきません。耳元で大きな声を出さないと聞き取れないくらいです。そんな方向けの補聴器で耳かけ式の場合、既製品の耳栓ではハウリングはひどくなるので使えません。ですのでイヤモールドと言ってその方の耳型を取り、オリジナルの耳栓を使います。
ハウリングの説明をします。
耳穴式でも耳かけ式でも導通状態で補聴器を手のひらの上に置き、握るとピー、ピーと音がします。これがハウリングです。
僕の拙いイラストで恐縮ですが・・・
補聴器と耳穴に隙間があると補聴器から出た音が外に漏れ、その音をまた補聴器が増幅させてしまい、それが音のループになってしまうとピー、という音になってしまいます。これをハウリングと言います。イラストは耳穴式ですが、耳かけ式でも理屈は同じです。補聴器は単純に言って雑音とハウリングをいかに除去するかが性能の一部となっています。
高度、重度用補聴器になると出力される音が大きいのでハウリングしやすくなります。
画像左端がイヤモールドです。まだお客様へ納品前なので補聴器と繋がっていません。イヤモールドのおかげで隙間ができないのでハウリングも起きにくくなります。アンプ、電池が大きいので筐体も大きいですね。
この高度・重度用補聴器は僕は大変信頼していてて、良い補聴器だと思っています。