セイコー腕時計のメーカー修理

腕時計の修理は基本選択肢がふたつあります。ひとつはメーカー修理。セイコーさんならセイコーへ、ロレックスならロレックスへと発売元で修理します。費用、期間は後述するタイプより高額で長めになることが多いですがメーカーで修理してもらっている安心感(?)があります。

もう一つはいわゆる職人さんに出す方法。私は修理ができないので一級時計修理技能士さんのところへ外注します。メーカー修理より早く、安く出来上がります。またその品質もなんら問題はありません。父親の代からお世話になっている方々で、きちんと修理してきてくれるので助かっています。

この2本立てなのですが、最近の腕時計はメーカー修理一本になりつつあります。

もっとも顕著なのは電波時計。シチズンさんの裏ぶたには「DO NOT OPEN」と堂々と刻印されています。確かに電波時計は構造が複雑でかつメーカー独自の技術が組み込まれているのでどうにもなりません。シチズンさんだけに限らずセイコーさんも同様です。カシオさんに至ってはデジタル時計なので歯車がない!シーケンスのための回路しかないのでメーカーに出さざるを得ません。

今回お預かりしたのも特殊。電波時計ではありませんが、セイコーパーペチュアルといって、万年カレンダー制御ができる腕時計です。通常ですと小の月の翌1日はカレンダーは31日を表示しますが、この時計はちゃんと1日となります。閏年まで入力してきちんとカレンダー表示してくれるので時計の操作が苦手な人にも好評でした。

電池交換だけでしたら当店でも年月日設定までしてできたのですが、今回の修理品は新しい電池を入れても動かないのでメーカー修理となりました。

今回は分解掃除、ガラス交換などもあったので結構修理代がかかってしまいましたが、お客様からもできれば直したいとのご意向でしたので、完修しました。

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